LEAP ARROWSでは、レゴ®シリアスプレイ®(LEGO® SERIOUS...
【実績】システム開発会社向け:LEGO®ブロックを活用したスクラム体験ワークショップ
LEAP ARROWSは、システム開発会社にて、LEGO®ブロックを活用したアジャイル・スクラム体験型ワークショップを実施しました。
概要
本ワークショップは、アジャイル開発の基本概念とスクラムの一連の流れ(計画・実行・レビュー・ふりかえり)をレゴ®ブロックを用いて疑似的に体験することでスクラムの概要を理解し、「一連のプロセスを理解する」状態へ導くことを目的としています。
組織全体でスクラムのプロセスを“体験”することで、チームの協働性と自己組織化の力を高めるきっかけとなりました。
背景と課題 | 急成長する組織における「共通言語と文化づくり」
本ワークショップは、組織の急成長に伴い、チーム間の連携や意思決定スピード、価値観の共有といった課題が顕在化していた時期に実施されました。
参加対象は全社員。
単なるスキル研修ではなく、アジャイルのマインドセットを体験的に学ぶことで、メンバー間で「どう働くか」「どう協力するか」を共有し、今後の組織運営の基盤となる共通言語づくりを目的としました。
経営層も参加し、組織文化を再構築するための第一歩として位置づけられた取り組みでした。
実施概要
業種 | システム開発会社 |
参加者数 | 全社員(14名) |
実施形式 | ハイブリッド(会場+リモートブレイクアウトルーム) |
時間 |
4.5時間 |
進行構成
- アジャイル・スクラム概要
- アジャイル開発の基本原則と価値観
- スクラムの構成要素(3つの役割・5つのイベント・3つの成果物) - バックログの作り方とリファインメント
- プロダクトバックログ項目の洗い出し
- 優先順位づけと粒度調整(Refinement)の体験 - ユーザーストーリーを使った要求の表現
- “As a ~, I want ~, so that ~” の形式で要求を定義
- 顧客視点で価値を捉える練習 - プランニングポーカーを使った見積り
- 見積りの不確実性とチーム内合意形成の難しさを体験
- 数値ではなく“共通理解”を重視する手法を学ぶ - スプリント計画づくり(Sprint Planning)
- チーム目標の設定と作業分解。LEGO®ブロックを使って状況を可視化 - スプリントとタイムボックスの体験
- 短時間スプリントを複数回実施(スプリント0〜4)
- 役割をローテーションし、PO(プロダクトオーナー)/SM(スクラムマスター)/DEV(開発者)全員を体験 - スプリントレビュー
- 成果物(LEGO®ブロックのモデル)の共有とフィードバック
- チームごとの成果と改善点の共有 - スプリントレトロスペクティブ(ふりかえり)
- 「Fun/Done/Learn」で個人・チームの学びを可視化
(※Fun/Done/Learn とは、「楽しかったこと(Fun)」「できたこと(Done)」「学んだこと(Learn)」を整理するふりかえり手法です。)
設計上の特徴
- LEGO®を用いた可視化×触覚的学習で理解を直感化
- プロジェクト管理の抽象概念を“安全に試行できる環境”で体験
- 実際のスクラムイベントを模倣することで、「理解 → 実践 → 共有」の一連の流れを再現
- オンライン・オフライン混在を想定した協働設計
成果と効果
LEGO®ブロックを使ったスクラム体験を通じて、参加者からは「考えながら手を動かす楽しさ」と「チームで作り上げる達成感」の両方が得られたという声が多くありました。
特に、役割を変えながら協力したり、短時間で成果物を完成させたりする中で、チームとして「共通理解を持つ」「見せながら改善する」プロセスを実感した様子がうかがえます。
【Fun|楽しかったこと】
- LEGO®ブロックを使って試行錯誤する過程が純粋に楽しかった
- 話しながら形にしていく協働の面白さを体感した
- 他メンバーのアイデアや工夫から刺激を受けた
【Done|できたこと】
- 役割を分担し、短期間で成果を出すことを体験
- 成果をレビューし合い、相互理解を深められた
- 合意形成や優先順位づけのプロセスを疑似体験できた
【Learn|学び・気づき】
- タスク分解・スプリント思考の重要性を理解
- 完璧を目指すよりも早く共有し改善することの価値を実感
- “スクラム=考え方”としての本質を理解した
体験者の声
LEGO®ブロックを使ってスクラムを“体感”した参加者からは、「考えながら手を動かす楽しさ」「役割と協力の難しさ」「時間との戦い」など、アジャイル開発を身体で理解する気づきが数多く生まれました。
【参加者コメント抜粋】
- 「役割分担と協力のはざまで、合意形成の大切さを実感した」
- 「作業の工夫を共有しながら進めるのが楽しかった」
- 「スクラムの考え方を実務にどう活かすか考えるきっかけになった」
- 「リモートでもチームとして連携する難しさを体験できた」
コメント(支援担当)
LEAP ARROWSでは、単なる体験に留まらず、「現場に戻っても実践できる学び」を設計思想としています。
ファシリテーション力とデザイン力を活かし、参加者が自ら考え、決め、動く“自己組織化”の第一歩を支援しました。